ネットワークエンジニアってなに?インフラエンジニアとも呼ばれる。

インフラエンジニアと聞くと個人的には「サーバーを構築する人」とイメージするのですが、実はそれだけではなく、数少ないネットワークを専門にしているエンジニアもインフラエンジニアと呼ばれます。

システムエンジニアと言うけれどアプリやソフトなどの開発エンジニア、サーバーエンジニア、インフラエンジニアなどいろいろと種類があります。

さて、ネットワークエンジニアについて、説明していきたいと思います。

インフラエンジニアの1つ

ネットワークエンジニアはインフラエンジニアとまとめて呼ばれることがありますが実は「サーバーエンジニア」と「ネットワークエンジニア」の2つに分けることができます。

ネットワークエンジニアはネットワーク機器を用いて、WANやLANを設計構築運用するのがお仕事になるので各機器ベンダーのネットワーク機器やLAN配線、いろんな回線キャリアの回線種別を選定するWANについての知識が必要不可欠です。

活躍する場は、アプリやサーバーエンジニアがシステムを構築する前には環境として構築する必要とされることが多いですね。

簡単に記載すると大枠はこのような区分けになります

個人的なイメージとなりますが、「導入する機器を設定しNW機器を設定する」という言い方がしっくりくると思っています。

各機器のコマンドや単語を調べて実装していく流れになります。異なる機種でのVPN接続など単純ですが意外と大変だったりします。

ネットワークエンジニアの割合

ネットワークエンジニアはどのくらいいるのでしょうか。IPAが2021年に発行したDX白書2021では下記のようなグラフがありました。なんと6.5%とのこと。

IPA発行 DX白書2021より
https://www.ipa.go.jp/files/000093706.pdf

私の体感でもネットワークエンジニアです。という方に出会う確率は確かに少ないですね。ネットワーク専門という分野は地味ですが必要とされているのは事実です。

10年前は女性はほんとに少なかったですが、最近では入社される方も増えているように見えます。

地味で目立たない存在

世のイメージだと何故かIT業界でいうSEは華やかなイメージがあるようですが、実際はどのエンジニアも基本的には地味で目立たない存在です。

IT社長が芸能人と結婚することが多い謎はありますが、華やかな業界と繋がっているということでそういうイメージがあるのかもしれません。また映画(特にスパイ映画やアクション映画)などでも最近はパソコンを使って何かを打開する役があるからかもしれません。

そんな、SEの中でもネットワークエンジニアについてはさらに地味で目立たない存在になります。つながって当たり前となった時代であり、ネットワークがつながるという快適さを支えるのがネットワークエンジニアですが、常にあるべきもので常につながって普通であるという状態にするのがいかに大変なのかは知る由もありません。縁の下の力持ちといわれる所以です。

地味だからこそ、コツコツと技術とシンプルな設計で要件をとらえ提案できるエンジニアはかっこいいと思います。

障害が発生すると真っ先に疑われます

サービスや機器を用いている以上、障害は必ず発生します。冗長化していようが切り替わり時間数秒といえ、通信断は発生しますから100%止まらないシステムは非常にレベルが高いものです。

障害が発生すると一番先にネットワークを疑われます。その場合は自分が悪くなさそうであるという証明をしなくてはいけません。ネット機器のログを見たり障害原因となりそうなネットワーク要因を考えたりします。

明らかなサーバ障害やアプリ障害など分かればいいですが、その場合でも一瞬ネットワークは疑われます。世知辛いですが土台を提供し構築し提供するとはそういうことです。

運用保守のしやすいネットワークを提案し構築することが一番いいと思いますので要件を満たしつつシンプルなネットワーク構成を構築する知識をつけることをお勧めします。

やりがいはあるか

ネットワークをつなげて当たり前ですが、拠点間ネットワークやLANリプレースなどで、遅かったHP表示が安定して表示される。もしくは体感的に早くなった気がする。などのお客様からの声は地味に嬉しいものになりますね。

基本的にネットワークにはお金をかけたくない企業様や個人は多いと思うので削減されることは多いですが重要性を理解してもらうために説明したり頭を悩ませて提案したことがお客様に理解され、契約していただいたときなどは考えてよかったと思うことが多いです。

これからの先考えるネットワークエンジニア

クラウドを理解していく必要がありますね。

AWSやGPC、Azureなどに関する知識は必要になると思います。これから実機での構築がなくなるとは思いませんがサーバーとの接続を行うにあたり適切な構成を提案できるネットワークエンジニアは2022年現在としては数少ないといえる状況です。

各サービスでも同じことを指していても、異なる単語となるので学ぶ必要はりますね。

ネットワークはつながることが大前提ですが、基本として何Mbps(何Gbps)が必須なのかを組み取り、システムにより通信断してもよいレベル感を利用者側と合意していく力が必要となります。

そんなニッチな世界です。

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